2022.秋練.17

2022北海道マラソン.終

 

     不倶戴天のコロナの夏もはや三度

                            ともにありきを認めざるべし

    

    ふぐたいてんのころなのなつもはやみたびともにありきをみとめざるべし     

 

 コロナ渦中で3年ぶりに参加したこの北海道マラソン。大会は感染対策を行なっていたけどいざレースが始まると2万人規模のレースでは人的接触は防ぎ様もない。スタートからゴールまでランナー同士がほぼ押し合いへし合いなのだ。コロナ種の毒性の低下により政府のウィズコロナ共存政策決定により開催できたものと思うが、次の変異種のコロナの毒性が低い限りはこれでいいのではないかと思う。またレース後出かけた温泉旅館は団体専用の大きな旅館のツアーでそこの食事が大人数が混み合うなかのビュッフェスタイルだった。旅館側は客に感染防止ビニール手袋を装着させるなどしていたが、ケータリングの料理皿や釜には蓋はあるが数百人がいちいち覗き込む以上これでは感染の防ぎ様がない。それはさておきこの旅館も今までの二年間この利益性の高いビュッフェスタイルを営業できなったことで、さぞかし苦しい経営状態だったとは思う。客としてはこのビュッフェ料理は個食料理より心がこもっているものではないので満足するものではないが、お客が来ていただいて生業としてきた自分にとっては、今必死で営業している旅館側の苦労が人ごととは思えず、客が戻ってくるこのありがたさが身に染みているのであろうとは思う。存亡の危機に陥っていた旅館業、飲食業、観光エンターティメント業、イベント業などに携わる方々に、よく我慢したね、共にがんばろうね、という思いでいっぱいになった。

 

 *写真は登別温泉の地獄谷。雲仙地獄とはまた別の趣きがありました。