19夜叉ヶ池.4
「泡あるよ」とエイドの年配スタッフのまなざし細く慈しみ満ちて
6月初旬の南砺ウルトラではスタート直後の最初の上り坂で、痛いのを通り越し痺れてきて10kmから全く走れず歩きも全く力が入らない状態になったので、今夏の夜叉も非常な不安が募った。ただここは南砺ほど坂の傾斜が強くないので、背筋を起こしながらゆっくりゆっくり進んで行った。多分強雨が足腰の冷却になったのだと思ふ。初日はフルほどの距離だし、関門時間もないに等しいので精神的に楽なレースだ。去年は途中で腰が張り出してきて左足をひきづりだし、途中KIZENさんが迎えにきてくれて10km ほど一緒に歩いてくれたが、今年はなんとか腰がもった。
この夜叉ヶ池ウルトラの最大の魅力はご年配たちが自分の子供や孫たちに接するように、エイドで支えて迎えてくれることある。賑やかでもなく、派手でもなく「氷はいらんかね?」「ちょっと泡を飲んで元気付けていきなさい。」しみじみと心に伝わってくるのである。
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